足レク”歌物語”~創り、唱い、つなぐ~(その2)

 足利市レクリエーション協会(足レク)の組織拡充に向け、昭和55年(1980)年に第1回「指導者養成講習会」が始まりました。「足レク」を語る時、欠かせないのが歌です。約半年間にわたる毎週1回の講習前において、必ずにテーマソングを歌います。各期(年度)ごとにテーマソングがあり、例えば、第1期(S55)では「光はみどりをのせて」、第2期(S56)では「ただ生きているなら歌はいらない」など、レク界以外ではあまり知られていない、煌めきレクソングです。いずれも、広島県にある県北レクリエーション協会の遊人(ゆうじん)たちが創ったオリジナルで、使われているコードは歌いやすく、覚えやすいメロディーです。一方歌詞はインパクトや個性にあふれ、熱い心が伝わってくるメッセージソングです。第3期講習会以降のテーマソングにおいても、走って汗して歌づくりをするアマチュア手づくりのシンガーソングランナーの歌が数多くあります。このように、歌を初めレクリエーションの原点は「創る」がキーワードとなっています。
 さて、昭和51(1976)年創立の足レクでは、平成8(1996)年に創立20周年を記念し、新たなシンボルマークの募集とともに、テーマソング「足レクのうた」を公募しました。歌では、会員、一般(小・中・高校生含む)合わせて23点のオリジナル作品の応募があり、その中から審査の結果、「あなたとともに」が選定されました。
 この歌詞の1番で、(ア)明るい君の (シ)幸せづくり (レ)レクの心を (ク)口笛拭いて ………言葉遊びでアシレクの文字が使われています。歌創りというと難しく構えがちですが、自分の目先・口先・足元にある歌の素材(詞・曲)を、誰もが持つ自由な遊び心・発想で手を加え、オンリーワン作品として創れることの可能性をこの歌は教えてくれます。
 「あなたとともに」は、30周年式典、そして40周年式典を始め、任意の集まりでも「(最後のパート)♪ともに夢を語ろう、アシレクで(「この街で」の部分を替えて)……」と唱われ、人と人をつなぐ足レクのテーマソングとして四半世紀に至っています。

★あなたとともにclick